花合わせの楽しさ

私が思う「花合わせの楽しさ」は、洋服を選ぶ感覚に少し似ています。

その日の気分や季節、そのときの自分が惹かれる色。
もちろん旬の花を意識しながらも、「今日はこんな色の花に囲まれたい」と、感覚を大切にして花を選ぶことがあります。

そんなとき、私はまず頭の中に思い描いたブーケをデザイン画に起こしてみます。

服をデザインするときにデッサンを描くように、
「この色を主役にしたい」
「ここには少し動きのある花を入れたい」
「柔らかな花の中に、ほんの少し個性を加えたい」

そんなことを考えながら、一枚のデザインにしていきます。

そして、そのイメージをもとに花を一つひとつ選び、色合わせを決めていく。

実際に花を束ね始めると、デザイン画を描いていたときには気づかなかったことが、少しずつ見えてきます。

「もう少し高さが欲しい」
「ここに違う色があったら、もっと奥行きが出るかもしれない」
「この花を加えたら、全体がぐっとまとまりそう」

そんなふうに、足りないものが自然と見えてくるのです。

だからこそ、花合わせはとても奥深く、そして楽しい。

最初に描いたイメージを大切にしながらも、実際の花を手にしたときの感覚に耳を澄ませ、その場で少しずつ形を変えていく。

完成したブーケは、最初に描いたデザインそのものではなく、
花と向き合いながら生まれた、そのときだけの一つの作品になります。

サロンでは、そんな「花を選ぶところから始まるものづくり」も楽しんでいただきたいと思っています。

季節の花を眺めながら、今日はどんな色を合わせよう。
どんなブーケにしよう。

そんなふうに、ご自身の感性を楽しみながら花を選ぶ時間も、ぜひ味わっていただけたら嬉しいです。

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